有川浩「阪急電車」
読み終わったので、とりあえず感想を。
- 作者: 有川浩
- 出版社/メーカー: 幻冬舎
- 発売日: 2008/01/01
- メディア: 単行本
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実はこの小説、一人の主人公がいるのではなく、一駅ずつ主人公が変わっていきます。
ただ、まったく独立した話という訳でもなく、
一つの話の主人公が、他の話にも少しずつ絡んでいます。
今回もベタアマな話から、考えさせられる話まで、色々です。
婚約破棄された人、おばあちゃんと孫、大学の新入生などなど、出てくる人も様々。
それぞれ、電車の中や駅で色んな出会いをし、気持ちが変化していきます。
自分も、大学までは電車通学なんですが、
「それぞれの人が色んな気持ちを抱えてるのかなー…」なんて思うと、
ちょっと感慨深い思いになりました。
朝は通学途中の高校生、帰りはおばさんの集団やサラリーマン。
いつもは「うるさいなー…」程度にしか思っていなかったんですが、
少し見る目が変わりそうです。
痛快な話も多いですが、ベタアマな話が結構ありますので、苦手な人はちょっと注意が必要かも。
自分には、ちょっと甘さ加減がつらかったです…。