第3回電王戦について思うこと

今回の電王戦は、人間側から見ると1勝4敗という成績で幕を下ろしました。
http://www.tokyo-np.co.jp/article/national/news/CK2014041302000123.html


自分も今年は熱中して観戦したのですが、色々と感じたことを書きます。

なんでこんなに電王戦に惹きつけられるのか?

単純に、「人間vsコンピュータ」という構図が面白い、というのもあると思いますが、
かなり大きな役割を果たしたのは、中継で表示される「評価値」だと思います。


私のような将棋素人から見ると、中々、盤面をみてもどちらが優勢かわからないのですが、
中継を見ていて、どちらが優勢か一目でわかるようになったのが評価値でした。
一手ごとに目まぐるしく変わる評価値。野球のアウトカウントを見ているようでドキドキしました。
「素人目にも局面の優劣を解りやすくした」ということには、大きな意味があると思います。

人間vsコンピュータ

第5局を見ていて「人間は疲れてもコンピュータは疲れない」ということを改めて実感しました。
昨日の電王戦の最後の記者会見でも、
森下卓九段による「人間側が盤駒による検討をさせてもらえば負けない」という発言もありました。


今までの電王戦は、棋力による「勝負」だったと思うのですが、
人間とコンピュータの棋力が並んだ今、
これからは、人間の棋力とコンピュータの棋力を、公平な条件でぶつける「競技」になるのではないかなと思います。
来年はもっとルールを検討してもらって、拮抗した戦いが見たい!

最後に

対局したプロ棋士の方、ソフトの開発者の方、電王手くんの開発陣の方々、
そして関係者の方々、お疲れまでした!
素敵なイベントをありがとうございました!